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はじめに

 20世紀の科学中心の時代から、伝統・自然への回帰・生きているものを全体として捉え、人間を取り巻く環境を意識し、個人の持つ特性をとらえ、その特性にあった対応の必要性を求められる時代となる21世紀に変わる頃、東京アロマセラピーカレッジは日本初のホリスティックセラピスト養成校としてスタートしました(1995年)。高度な知識・技術レベルを求める試験制度を実施している英国ITECの認定校となり、伝統的な療法が定着している中国・日本の哲学をとりいれた、TCA(東京アロマセラピーカレッジ)独自の教育システムを確立し、高い教育レベルの維持に努めています。

 21世紀という新しい時代は、急激な社会変化のスピードに対応できず、ストレスにより心身のバランスを崩し、さまざまな問題をかかえ生活している人が急増しています。既存の西洋医学だけでは対応できないことが増えてきています。心身のバランスを崩した場合、西洋医学による対症療法では十分な対応ができないのです。心身のバランスがアンバランスになった場合、人間の心身全体を観て(ホリスティックに)、理解し、その人個別の対応が必要なのです。このような背景において、補完療法(アロマセラピー・リフレクソロジー・マニュアルリンパドレナージュ・鍼灸・漢方など)が時代にあった療法として脚光を浴び、求められるようになりました。日本には昔から行なわれていたことですが、明治維新のとき、森鴎外が日本政府の命をうけ、ドイツへわたり、西洋医学と自然療法の宝庫であったドイツから、日本と同じものは取り上げず、西洋医学のみを日本へもって帰りました。そのおかげで西洋医学の発達があり、多くの命が救われているのですが、人間が必要とする人間の全体を観ることが忘れられてしまいました。科学で実証仕切れない部分です。

 ITECの創設者であるDr.アーノルド・テーラーは英国政府から命をうけ、パリ駐在した際、ホリスティックアロマセラピーの創設者であるマルガリート・モーリー女史と親交を深め、協力してアロマセラピーを英国に伝えました。当時、モーリー女史は医師である夫とパリで開業しており、IP方式に基づいた方法で精油を使用し、臨床例を沢山積み上げていました。これを理解したDr.アーノルド・テーラーはプロフェッショナルのための資格試験制度を確立しました。ITECの優れた点はIP方式を実行するために必要な解剖生理学を徹底的に学ばせることです。そして人間性・バランスの取れた人格を求めたのです。

 武井は、英国においてモーリー女史のアシストをしていたMadame. ミシェル・アルシェーとMs. ダニエル・ライマンとロンドンにて会うことができました。又1992年ロンドンの書店において入手したモーリー女史の著書「生命と若さの秘密」英語版(1964年仏語出版)からアロマセラピーの素晴らしさを知りました。私はモーリー女史のIP方式(Individual Prescription)の重要性を理解し、個人について理解し個別の処方に基づいて、精油を調合することの重要性とその結果のすばらしさを知りました。ホリスティック アプローチの重要性がIP方式にあるのです。(東京アロマセラピーカレッジは開校当時からIP方式を提唱し、教育テーマに入れています。)精油は香りと薬効成分を持っています。人間を理解することにより、その人のために処方することができる。カウンセリングもクライエント ファーストで行い、人間中心の療法です。まさに、自然と科学の融合です。更に、モーリー女史はいっています。「原点へ立ち返ることは巡礼の旅に出るようなものであり、旅に出ることによって、多くのことを学び、尽きないほどの感謝の念に満たされるのです」と。彼女自身、古代インド・中国・チベットの医術から学んだことを次のように言っています。人間をより理解し、助けるために作られた古代の教えと現代の試みには多くの類似点があると。更に、この二つの組み合わせは、やがて私たちを本当の目的地に連れて行ってくれるかもしれませんといっています。大きな希望があり、具体性があります。

 このために、TCAは多彩なカリキュラム(補完療法・東洋医学・解剖生理学・心理学・食養・植物学・精油の科学・アロマセラピー学・ホリスティックマッサージ・アロマセラピーマッサージなど)、リフレクソロジー、マニュアルリンパドレナージュなど、基本的にホリスティックセラピーに必要な学びの場を提供し、より、幅の広いホリスティックセラピーができる、マスターセラピストが誕生できるよう努力してまいりました。

 人間を理解する、すなわち心身の状態を理解し、その人を取り巻く環境を理解し、適切な対応ができるような、人間を全体的に観る、そしてそのことを論理的に考え、結論をだせるような教育を行なっています。ホリスティックセラピストには、心身相関の視点を持ち、クライエントを理解し、受容することが求められます。さらに、クライエントに適した、個別のトリートメントができなければなりません。世界に通用する知識と技術にうらづけられた、人間性豊かな、真のプロフェッショナルとして自立できる、ホリスティックセラピストを養成すること・・・・・これが東京アロマセラピーカレッジの使命です。

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